書評

書評 · 01日 11月 2012
 ――ネオサイタマ炎上。  その響きにちょっとでもクスリときてしまったアナタは、この作品を読んでみてはどうだろう。  妻子をニンジャに殺されたフジキド・ケンジに謎のニンジャソウル「ナラク・ニンジャ」が憑依!  その結果、ニンジャ殺しのニンジャ「ニンジャスレイヤー」が誕生する!!...
書評 · 14日 7月 2012
 (クトゥルフ神話物のレビューだよ!クトゥルフ神話が何か解らない時は前回の『暗黒神ダゴン』を読んでね!)  昨今、2ちゃんのオカ板界隈で賑わっている話題がある。曰く「時空のおっさん」。  なんともな名前だが、内容自体はどうにもキナ臭い。...
書評 · 10日 7月 2012
 ダゴン鍋というものがある。...
書評 · 26日 1月 2012
 それぞれの金字塔、らしさ  94年日本ファンタジーノベル大賞最終候補作、高野史緒『ムジカ・マキーナ』。  長く部室で埃を被っていた今作を、益岡先輩に頂いた同作家『ヴァスラフ』の予習としてこの度紐解いてみた。  面白い小説である。19c末の西欧、究極の音楽と麻薬<魔笛>にまつわる歴史改変型SF。...
書評 · 29日 12月 2011
 ――私の中に巣くう狂気がさまざまな夢を見させる。  上記の一文は皆川博子が小説現代新人賞を受賞した際のコメントだという。腰巻にも使われたこの印象深い一文は、短編集に収められた、恐怖と甘美な幻想の世界を余すことなく描き出し、集約している様に思われた。  難解な作品が多い。...
書評 · 30日 12月 2010
 SFはファンタジーたるか、そしてラノベたるか  最初に言えば、この作品の設定だけを見た時、日本の重厚なラノベ――自家撞着的な言葉だが――を想像した。果たして、このファーストインプレッションが正しかったのかは、今はまだ保留にしたい。...